「知恩の人」(藤井慈等著)の発刊について

 藤井慈等先生の講述本「知恩の人」を発刊しました。



藤井慈等先生をご法話の講師としてお招きして、2019年2月に厳修いたしました当会の報恩講。そのご法話を「知恩の人」としてこのたび出版いたしました。

時を超えて厳しく問うてくる数々の言葉によって明らかになる我が身の事実。人を人たらしめる如来の本願のはたらきを説いた一冊です。

ぜひお手に取ってお読みください。

『知恩の人』藤井慈等 著
B6判 44ページ
1冊200円

「仏法を聞くというのは、浄土の教え、如来の本願を聞くこと。浄土の教えを聞くということは、この我が身に教えてもらわなくてはいけない。そういうことに気が付きだしました。もちろん自分では気が付きませんよ、生きているつもりですから。「動いているだけと違うか」「動いているときには、死ぬとは言わないのだ。壊れると言うのだ。壊れる人生だ」と言われました。宗務所に勤めて感じたのですが、聞法している人の姿勢は、やはり生き方、生活の姿勢が違うんですね。聞くという言葉は皆さんも聞き慣れているでしょう。「聞く」というのは心を開かれる体験です。だけども、こころを開かれるといっても、それはいかにこころを閉じているかということを知らされることです。こころを開かれている人に出遇えないと、こころ開かれる出遇いは起こらないですね。最初からこころを開いているようなつもりをしていますから。善人なんですよ。「悪には迷わないんだ、善に迷うんだ」ということを、僕は先輩から習いました。「善悪」の迷いの深さという問題です。」(『知恩の人』本文より)

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(電話03-5393-0810、E-mail:prati@higashihonganji.or.jp
*首都圏教化推進本部発行の出版目録には1冊300円と記載されておりますが、正しくは1冊200円です。お詫びして訂正いたします。