2022年度 首都圏大谷派開教者会報恩講厳修









【2022年度首都圏大谷派開教者会報恩講厳修】(報告)

(報恩講勤行)

去る、2023年2月19日(日)、首都圏大谷派開教者会「報恩講」を厳修いたしました。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、参詣者を60名とする人数制限を設けましたが、YouTubeでのライブ配信とともに、ご門徒の皆さまとお勤めすることができました。



(花園氏による法話)
法話には、講師に花園一実先生(東京1組 圓照寺)をお迎えし、「帰依と依存」という講題のもと聴聞させていただきました。

「帰依」と「依存」という似て非なる信仰態度の違いを、「一体三宝」(仏、法、僧)の教えを取り上げお話しくださいました。三宝がバラバラになると、一つ一つが権威化され絶対化されていくことが起こる。それが仏教の危機であると示されます。

仏のみが正しくされればカリスマ主義になり、法のみが正しくされれば、教条主義になり排他性をもつ。僧のみが正しくなると教団主義になり世俗化し肥大してゆく問題があらわれます。三宝は互いに支え合って信仰の健全性を担保しているのだと抑えていただきました。

私たちは迷いや疑いを否定し自分を正当化できる答えを求めようとしますが、そこに潜む信仰態度の危うさを教えられたように思います。

まだまだこれまで通りとはいきませんが、ご門徒の皆さまと共に「報恩講」に集い聴聞できましたことを喜び、まずは、本年「報恩講」がお勤まりになりましたこと感謝申し上げます。


(本多恵昭 開教者会会長挨拶)



(報恩講準備の様子)

(立華の様子 石川真樹氏・茨城1組福法寺)




(宗祖親鸞聖人)